ゴミ捨て場や宅配ボックスを使う際の注意点

賃貸の集合住宅に住む居住者は、他の居住者に迷惑をかけないよう一定のルールを守らなければなりません。まず、共用のゴミ捨て場が備えられた賃貸物件では、ゴミ袋をしっかり梱包し、臭いが外に漏れないよう注意しましょう。冬場はともかく、湿気が多く気温の高い夏場は生ゴミが腐りやすく、ゴミ袋の口から悪臭が建物内に漂うこともあるからです。24時間いつでも捨てられるゴミ捨て場だからといって、夏場に回収日よりかなり前に生ゴミを捨てるのは好ましくないでしょう。

また、宅配ボックスが設置された物件も増えています。宅配ボックスの使用後は、ボックス内の汚れやゴミを綺麗にして、次に使う入居者へ不快な思いをさせないよう配慮しましょう。

廊下や階段といった共有部分の使い方

賃貸物件では、ときに廊下や階段といった共有部分の使い方がトラブルの原因になります。廊下や階段など、複数の賃借人が利用する共有スペースは、たとえ自室の前であっても私物を置いてはいけません。廊下や階段は、火事や地震といった緊急時の避難経路にもなるからです。特に、ベビーカーや子供用三輪車など、自宅の玄関に置くと邪魔になる物は、廊下に置きっぱなしにしたくなるものですが、他の賃借人から苦情が出て不動産管理会社から警告を受けることがあります。夜暗い廊下にスケボーなど置いていたところ、他の入居者が足を引っかけて怪我をした事例も見られるのです。

また、共用階段裏のスペースなど、入居者が誰も通らない場所ならかまわないと考える人もいますが、そのようなスペースには配電盤やガスパイプなど、専門業者が定期的に点検する設備が設けられていることも多く、やはり私物置き場にしてはいけません。